ごあいさつ

会長ご挨拶

業種の垣根を越え、ひとりでも多くの方に足の大切さを伝え広めていくことを目的に、当協会を設立いたしました。

私は看護師として大学病院等の医療機関で、創傷管理を含む医療的フットケアに携わってきました。また、高齢者施設や介護系企業、介護福祉士を養成する専門学校の教員の経験から、高齢者フットケアの実践・現場教育をおこなってまいりました。
今では、フットケアに携わる医療従事者や介護職も随分と増えてきています。しかし、未だ混沌としている部分があるのも事実です。また、病院や介護施設でフットケアを実施するなかで、こうした美容業界の方や医療資格を持たない方からフットケアを教わり実践している方もいらっしゃいます。素晴らしい技術を医療･介護分野に提供していただけるメリットもある反面、現場にそぐわない内容を教わり、現場で困惑しているというケースも聞きます。
欧米では存在していますが、日本には足に関する公的資格はなく、医療的なフットケアをしっかり教えるスクールが存在していないことが課題と長年感じていました。また、私の持っている多くの経験に基づいた技術や知識を、看護師をはじめとする医療従事者や介護職の方々にしっかりと伝えたい、そのためにスクールを開講したいという夢がありました。
そんな中、足の専門サロンPEDI CAREのチーフであり、足の専門校SCHOOL OF PEDI校長でもある桜井祐子さんと話をする機会に恵まれました。
初めて話をするのに驚くくらい意気投合し、その結果、それぞれの得意分野を生かしスクールのコースを開講すること、充実した現場に生かせる卒後教育を行うこと、医療･介護･福祉･健康・美容といった分野にとどまらず、フットケア専門職の横のつながりを強化すること、そして、もっと市民に身近な存在として、足のことを捉えていただく働きかけをしていくこと、より質の高いケアを構築していくこと、靴やインソールの重要性も伝えていくこと等々、非常に多くの取り組むべき課題と、解決に導く方向性、そしてそれらを実践する手立てが見えてきました。
そこで、桜井祐子さんが理事長、私が会長となって協会を発足し、足から社会貢献をすべく、様々な取り組みをしていくことにいたしました。
　医療・介護・福祉・健康・美容等、足に関わる全ての分野において、リモート講座から通学のスクール、卒後のブラッシュアップ、フットケア講師の育成、開業支援、また市民啓発イベントや専門職種向けの研究会の開催等、足にかかわるトータルマネジメントを行い、融合していくことを目的とし、活動をおこなっていきます。
一緒に楽しく、学び、集い、繋がることで、足の世界を盛り上げていきましょう！

理事長ご挨拶

一般社団法人日本トータルフットマネジメント協会 理事長の桜井祐子です。

私は、2000年にカナダ製オーダーメイドインソール開発＆製造会社・Bi-Op（バイオップ）社の通訳・海外窓口を依頼されたことをきっかけに、OLから足の世界に飛び込みました。旧ヘルムートルックポドロジー学院にてドイツ式フットケアを学び、2002年足の専門店PEDI CAREを開業、2006年足の専門校SCHOOL OF PEDI（旧小さなサロンのオーナー店長養成学校）を開校し、現在、フットケアサロンとスクールの運営をしながら、フットケアスペシャリストと講師をしております。

　

フットケアサロンでの20年は、足のトラブルで悩みを抱えるお客さまに、その時できる最大限のケアとトラブル対策法を提供したいという想い一心で、国内外を問わず足の知識と技術をかき集めながら現在に至るまで走り続けてきました。

　

近年、リラクゼーションではないフットケアの需要が急速に広がり始め、またその需要が大きく3つの分野に分かれ始めてきたのでは？と感じ始めていました。特にこの数年、スクール運営をしながら、医療・予防・美容分野のそれぞれにおけるフットケアをより専門的に提供する必要が急務であると感じていたとともに、一人での限界も感じておりました。

　

悶々としていたときに、出逢ったのが西田壽代さんでした。

　

フットケアを学びたい！と入学を希望される方々は、いまや医師・看護師、また柔道整復師などの医療従事者、介護従事者、そして一般と職種が様々です。最低限の基本知識と技術は、ほぼ共通していると認識しておりますが、スクール卒業後の実際の現場でのフットケア技術と知識の応用は、対糖尿病、透析、障碍者、認知症、虚弱高齢者等、より専門性が高いレベルのものを引き続き提供するべきであると感じています。

　

JTFA設立をきっかけに、それぞれの業界にあったフットケアのより専門性の高い知識と技術の提供の場を設けること、また、職種の垣根を越えて、共有できるものは共有し、助け合い、固執することのない良好なコミュニティを構築し、各業界の連携により、フットケアの普及が各業界で正しく安全な形で広がることを目的に、みなさんのお力をお借りしながら、ともに足元からの健康を全国に発信できればと思っています。たくさんのみなさまのご参加・ご支援を心よりお待ち申し上げているとともに、足の世界の健全な発展のために、ご指導、ご鞭撻の程どうぞよろしくお願い申しあげます。